2024年度 スクールトライアルへのお誘い(年長・小1・小2)
「スクールトライアル」は、小学校生活の中でお一人ではルールや習慣について学び取ることが難しいお子さんたちが、10人未満の模擬クラス(実際の教室に似せた場面)の中で、集団生活でのルールや学校で必要となるスキルを習得できる場です!
発達障害のお子さんを長く支援してきた心理師が先生役となり、学校生活により馴染んでいける力を引き出していきます。ご家族とお子さんの個性に合わせた関わり方、環境の作り方、お家でもできる練習方法を一緒に考えていきます。
2023年度から開始したスクールトライアル・プログラムは、
公益財団法人ひょうごコミュニティ財団の基金の助成により、 スタートいたしました。多くの方に関心を持っていただき、 2024年度以降も引き続き開催いたします。
☆2024年度(2024年5月~2025年2月)に参加したい年長児さん・小学1-2年生☆
小学3年生以上の方も体験いただけます、ご相談ください。
年度の途中からもご参加いただけます。1学期、通学してみて気がかりなことや困りごとなどはございませんか。
☆11月現在、定員に空きがあります。
体験・面談していただいた後にすぐのご案内・参加ができます☆
【実施日時】
2024年5月~2025年2月の土曜日(月3回のペース) 13:30~15:30
*初回は5月18日(土)です。
*送迎はありません。ご家庭より送り迎えをお願いいたします。
*気象警報発令等により開催できない日があった場合や、プログラムの変更などによる日程変更のための予備日を数日設けます。
【場所】
神戸ともそだちの丘(児童発達支援&放課後等デイサービス「て・あーて」)
〒655−0051 神戸市垂水区舞多聞西5丁目11−1 (緑の屋根の建物)
【募集人数と対象者】
募集人数:8名程度
*2024年4月時点で年長児または小学校1・2年生のお子さんで、学校生活で難しさを感じている、またはその傾向があるお子さん。
※小学校3年生以上のお子さんは、ご相談ください。
*身辺自立(トイレ・着替え・食事・着席)が習得できているお子さん。
トイレ:尿意・便意を伝えることができ、個室にひとりで入って排泄ができる。
着替え:シャツ・ズボンの着脱が声かけ程度の手伝いがあれば一人でできる。
食 事:スプーン・フォーク・お箸のいずれかの道具を使って一人で食べられる
【スクールトライアルお申込みの流れ】
①スクールトライアル体験・見学&説明会に参加する
②当法人から定員等の調整のお知らせ
③正式なお申込みとご契約
おやこ体験・見学&説明会とは・・
実際に行われているスクールトライアルをご見学いただき、先生役のスタッフや環境を親子でご確認いただけます。
お子さんには集団活動にご参加いただき、スクールトライアルを体験いただきます(1時間程度)。スクールトライアルではお子さんの様子をビデオ撮影し、支援計画の立案やスクールトライアルでの活動を検討する際の参考とさせていただきます。このビデオは漏洩のないよう、当法人が責任をもって管理いたします。
お子さんの集団活動(体験)中に保護者の方には児童発達支援・放課後等デイサービスの制度のご説明をいたします。
お子さんの体験後、先生役のスタッフから体験でのご様子について説明をいたします(5分程度)。
*おやこ体験・見学会でスクールトライアルの内容を確認いただいた後に、保護者の方からお申込みをキャンセルいただくことも可能です。
★おやこ体験・見学&説明会 【随時】申込受付中★
★2024年度のスクールトライアルに、年度途中参加をお考えの方へ
2024年度の途中からでもスクールトライアルにご参加いただくことができます。年度の途中から参加をお考えの方は、実際の開催日にご参加いただき、1時間程度の体験・見学をすることができます。
体験をご希望の方は、お気軽に「スクールトライアル体験・見学申込フォーム」からお申込みください。
フォームからのお申込みが難しい場合はお電話でのお問合せください(月〜金曜日:9−18時受付 担当者から折り返しご連絡いたします)。
すでに定員がいっぱいとなっている場合は、ウェイティング・リストへのご登録となる場合があります。
スクールトライアル体験・見学のお申し込みは、上の「スクールトライアル体験・見学申込フォーム」またはこちらのQRコードからアクセスしてください。 |
★正式なご契約
おやこ体験・見学&説明会の後、2024年度スクールトライアルへのご参加の可否(定員等の調整)と詳細についてご案内いたします。
おやこ体験後の面談、および定員の関係上、2024年度のご参加をご遠慮いただく場合があります。
スクールトライアルの利用開始の際は「児童発達支援&放課後等デイサービス て・あーて Te・Arte」の契約が必要となります。
【ご参考:利用契約に必要な手続き】
障害児通所支援(児童発達支援、放課後等デイサービス)の制度を利用します。
受給者証の発行が必要になりますので、全く初めてお手続きされる方は、当方にもご一報の上、お住まいの役所に早めにお問い合わせください。
*参考資料:神戸市の障害児通所支援事業のてびき(詳細版)
【お問合せ】
ご不明な点がございましたら、お気軽に法人メールフォームからお問合せください。
【スクールトライアルで、学校生活をもっと楽しく♪】
小学校入学を前に、または入学を機に、お子さんのご様子で「心配なことが出てきて」という保護者の方の不安をお聞きすることがよくあります。
「自宅では、あるいは大人が1対1で付き添っていればできていることが、集団の場ではできない」というようなことです。たとえば、自宅では保護者の方の見守りのもと、お子さんひとりでランドセルに学習の用意を入れることができるのに、学校ではできずに宿題に必要な教科書やドリルを置いて帰ってきてしまう・・・。
どうしてなのでしょうか。「大人と1対1の場面では『できる』」ということは、お子さんが必要物品を入れるという動作を獲得し、「必要な勉強道具を持って帰る」という言葉の意味を理解できていることになります。
けれども、集団生活に入るとその2つだけでは不十分なことがあります。
学校という集団生活においては、担任の先生をリーダーとした下記のような行動と理解が期待されるようになります。
①「その場のリーダーが誰なのか」を明確に言われなくても、お子さん自身が一定の判断をする。
②リーダーから、メンバーであるお子さんたち全員に出された指示を「自分への指示」として理解する。
③すぐに行動する、自分の順番がくるまで待ってから行動する、次の指示まで待つ、等の行動をする。
また、学校では特有の行動習慣があります。
たとえば、「プリントまわして」「後ろから宿題のノートを集める」という指示と行動、
発表するときに手を挙げて、指名されるまでは待って、それから発言する、
などのルールです。これらは、計算や文字といった学習と同様に、学校生活において重要なスキルです。
しかし、実際に学校生活が始まると、ひとりひとりの生徒にていねいに指導してもらえることは、ほとんどありません。
発達に気がかりがあるお子さんの場合、こうした「集団の中で全体に出された指示に注意を向けること」や「まわりの子がやっていることを見て暗黙のルールや行動習慣を自力で習得すること」が難しいために、学校生活で本来の力を発揮することがさまたげられてしまうことがあります。学校でのルール、こども集団ならではの自然発生的なルールやその変更がわからないために、学校生活になじめない場合もあります。
「スクールトライアル」は、学校生活の中でお一人ではルールや習慣について学び取ることが難しいお子さんを対象に、実際の教室場面と同じような環境の中で、集団生活でのルールや学校で必要となるスキル(以下に具体例を挙げます)を一定期間、継続して経験できる場です。
学校生活・子ども同士の集団活動に馴染み、学校ならではの学びや活動に集中できるように、お子さんの力を引き出していくことを目的としています。先生ひとりに対して生徒が数人いる、という「実際の教室場面と似た環境」でありながら「少人数なので大人の目と支援が行き届く環境」です。
生徒役の大人(サポーター)も、子どもたちに混ざって席に着き、子どもと同じ行動をとりながら子どもへの援助を行います。個々のスキルを取り出して練習するのではなく、集団行動の流れの中にスキルを組み込み、流れを中断することなく時間割に沿って進めていきます。
ご家庭でひとつひとつのスキルを練習していただくこともできます。
また、お友だちと過ごす時間が楽しいと感じられるように、休み時間をお友だちと過ごしていく練習も行います。まずは子どもが教室内でできる遊びを練習し、さらに大人が手助けをしながら、その遊びをクラスの子どもたちと行えるように集団の輪を作っていきます。お友だちへの呼びかけ、「入れて」と遊びの輪に入る、物の貸し借り、順番交代などのスキルをそれぞれのお子さんの発達に合わせて組み込んでいきます。
年長児さんは来年度の就学に向け、スクールトライアルの模擬教室の場において学校生活によくあるルールおよび集団行動のスキルを経験することで、入学後の学校生活をスムーズにスタートさせ馴染んでいく力を引き出すことを目的としています。
★スキル例(一部)
・朝の用意(ランドセルの中の物を机に入れる、ランドセルをロッカーに片付ける等)
・帰る用意(連絡帳を書く、ランドセルに物を入れる等)
・該当する場合だけ従う(できた人、~がいい人、男の子、後ろの人等)
・発表(手を挙げる、当てられた時だけ話す等)
・説明を聞く(最後まで聞いてから作業を行う、説明されたことだけを行う等)
・プリントを配る(自分の分を1枚とって後ろにまわす等)
・係り活動(日直、プリント係等)
・給食(着替え、盛り付け、配膳、食事のルール等)
・そうじ(ほうき・ぞうきんの役割分担、机の移動等)
・休み時間を過ごす(トイレに行く、お友だちと遊ぶ、次の授業の準備等)
・レクリエーション(椅子とりゲーム、だるまさんが転んだ等)
【スクールトライアル プログラム・コンダクター(先生役)】
発達に凸凹がある子どもたちに魅了され、株式会社「Kid’s Power」で個別療育や集団療育に携わり始めて20年近く。「スクールトライアル」は、子どもたちに小学校で必要なスキルを経験し学んでもらい、少しでもスムーズな学校生活のスタートにつなげてもらえたらと始めました。
小学校の中で必要なスキルだけではなく、子どもたちが社会の中で「生きていく力」をつけるお手伝いをしていきたいと思っています。
株式会社Kid’sPower 代表取締役 寺口 雅美さん(臨床心理士・公認心理師)
https://www.kids-power.net/service/schooltrial.php
2023年度から開始したスクールトライアル・プログラムは、 公益財団法人ひょうごコミュニティ財団の基金の助成により、スタートいたしました。 多くの方に関心を持っていただき、2024年度以降も引き続き開催いたします。 |
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